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~目指せ、ブログ界のテレビ東京~

【インタビュー】発達障害で家事ができない人は居宅介護を使おう

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ブロガーのサトエリです。

 

「人から聞いて初めて知った発達障害の人が使える福祉サービス」をテーマにアスペルガーの交流会を通じて「居宅介護」を知りました。

 

これは身体・知的障害者や難病患者、精神障害の人がヘルパーさんに家事代行を頼めるものです。

 

 

 

障害者総合支援法が定めたサービスの区分けに自立支援給付があって、その中にあるサービスのこと。 

 

 

体験談を書いたのはサービスの活用方法やふだんの生活がネットにあまりなかったからです。

 

私は「発達障害の人も使えるサービスって実はまだあるのでは?」

と思って呼びかけたところインタビューができました。

 

 

今回はがきんちょさんという女性の方にお聞きしました~

 

 

プロフィール

・がきんちょ(@gakincho_shogai)
・都内在住のアラフィフ女性
・現在は引きこもり
アスペルガーADHD
バツイチ
・掃除が苦手でゴミ屋敷になってしまい2年ほど前から一部利用
・週1回(当初は週2回)、2時間ヘルパーさんがサービス
・月1で自閉症の当事者会ボランティアに参加

 

がきんちょさんは「オリヒメ」というナゾのコミュニケーションロボットを使っています。オリィ研究所

 

引きこもりでもさみしくなさそう。

今回はオリヒメでビデオ通話をしました~。

 

生活状況も書いてあるのでイメージしながら読み進めてください~

 

 

 

気がつけば部屋がゴミ屋敷に・・・

 

―がきんちょさんは今、何をされていますか?

当事者会のボランティアをやっているひきこもりです。

月1回参加しています。

 

経験が長いガチな引きこもりで雑誌にも載ってしまうレベルです(笑)

掲載されたビッグイシューの引きこもり特集ですね。

 

あとバツイチなんです。

家事ができないし専業主婦失格のような状態でした。

 

ゴミ屋敷にしては怒鳴られて部屋から出れなくなってしまったこともあるくらいで。

 

 

 

 

―外出する日はないんですか?ふだんどんな生活をしているんでしょう

 

平日はあまり予定が入らないので家にいます。

ひたすらスマホ見てたり、布団でゴロゴロしたり、

Twitter見てくだらないことつぶやいていますね。

 

いつもパソコンの横にオリヒメを置いていますよ。

 

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でも、ちょっと油断すると平気で引きこもっちゃうんですよ。

だから、できるだけ予定を入れて出かけるようにしています。

 

逆に土日は色々なイベントがあるのでわりと動けています。

 

土日の様子を誰かに見られて元気そうじゃんって判断されることもありまして…

 

 

 

―どこで居宅介護を知りました?

発達障害の人がヘルパー使えるって知らなかったんです。

使っている人の話を聞いて知りました。

 

 

 

困ったらまずは手ぶらで区役所に行こう

 

―申請の手順を教えてください。どんな書類を書きましたか?

 

制度の仕組みは就労移行支援と同じです。

 

例えば就労移行支援を使いたいときはまず区役所に行きます。

事前に用意する書類はないです。

 自動代替テキストはありません。

 

*1

 

 

自分は障害者手帳3級を持っているので手帳を持参しますがなくてもできますよ。

 

診断書を書くときは様式があるのでそれに沿えば大丈夫です。

 

具体的にどのように使うかという計画を、

計画相談支援事業所(自分の場合は、地域活動支援センター(地活))の生活支援の方に間に入ってもらって、色々ヒアリングされながら作っていきます。

 

 

ヘルパーさんを活用する場合も同じです。

 

ただ、ヘルパーさん利用するなら本当に使わざる得ない状況なのかを役所の方が見に来ます。

 

※申請書類の例

自動代替テキストはありません。

 

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*2

 

 

 

―自宅まで見に来るのは所得と住宅状況のチェックですか?

 

そうです。

本当にゴミ屋敷状態がひどくて現状をありのままさらしました(笑)

 

それで利用決定に至った感じです。

見に来た担当の方もけっこうびっくりされてました。

 

ADHD自閉症の両方あって、不注意でポロポロ忘れ物しちゃったり聴覚過敏がひどかったりはありますね。

 

 

―利用料って毎月いくらですか?

自分が住んでいる区は1割負担を3%でいいとなっています。

 

例えば就労支援移行も前年度の収入によって利用料が決まるので、収入の申告書を出します。

 

 

へルパーさんも就労移行の利用も収入の細かい金額は書かなくていいそうです。

 

 

あと面倒なのはマイナンバー番号を書かないといけないことです。

 

 

それも全部、地活の生活相談をしている担当者に手伝ってもらってます。

 

前年度の収入によって一割負担が原則なので上限が9300円位まででいいよと。

 

自分は無収入だったので自己負担なしなどがあります。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/hutan1.html

 

 

―3%って安くないですか?

すごく助かったのは就労支援に通ってた時に前年度の収入があったので

 

上限が9300円の枠になっていたんですが、1割負担が3%に減りました。

 

上限よりも安い、4、5000円の利用料で済んてしまったことですね。

 

 

 

―書類申請から結果までどれくらいかかりました?

利用の申請を最初にしたのが2年前の3月か4月でした。

 

誕生月に更新手続きがあって自分の誕生月は6月だけど、更新まで2か月しかなかったので、先にヘルパーさんにサービスしてもらってから書類はあとで出しました。


利用の申請と更新をいっぺんにやるとなるとわからなくなってしまい、地活の方におまかせしました。

*3

 

 

 

―申請での手間は書類を書くことだけですか?

 

定期的にアセスメントといって、状況を書類にまとめて生活支援の事業所に報告しなくてはいけないのです。

 

そういう事情もあり、現在も定期的に面談していただいています。

 

報告書には具体的に何月までに何を達成させたいかというケアプラン(サービス計画)を作ってくださります。

 

半年ごとに報告して前に作った計画に対してどんな状況かを聞かれます。

 

ちなみに半年前の計画には「だいぶきれいになってきたのでその状態をキープしたい」と書きました。

 自動代替テキストはありません。

 

 

 

 

 

部屋がキレイなのはヘルパーさんのおかげ

―サービスの範囲はどこまでですか?

 週1で1回2時間でやってもらってます。

一部とは自分の苦手な部分ですね。

 

例えば料理だけとか、移動が困難な人は移動するときの同行でのヘルパーさんを頼んだりする人もいます。

 

自分は特に部屋の片づけとか手先を使う作業が苦手なので、

ほつれたときにボタンつけは全部ヘルパーさんにしてもらっています。

 

ちょっと油断すると部屋がゴミ屋敷になってしまうので。

 

自分でやると掃除しているときに体調を崩しやすいんですよね。

 

ハウスダストにやられちゃうんだと思います。

だから自力で掃除するのはほぼ不可能だなと。

 

家のきれいさがキープできているのは全部ヘルパーさんのおかげです!

ヘルパーさんの力がなければここまでできないです!

 

本当に昔から片付けがダメで家族に怒鳴られていましたから。

 

 

 

 

 

―洗濯と料理はどうしてますか?

洗濯はヘルパーさんの時にまとめてやってもらって、料理は体調がものすごく酷くて1,2回お願いしてもらったことはあります。

 

ふだんはやってもらってないですね。

 

料理は何度かありますが自炊はあまり自分ではしないです。

 

 

 

―ヘルパーさんはどこから派遣された方ですか?

 

地活のつながりから紹介してもらいました。

 

ヘルパーさんが所属しているのは民間の会社なんですが、

高齢者の介護だけじゃなくて障害者も対象にした介護もあります。

 

 

主婦歴が長い年配の方が多くて担当の方もおばちゃんです。

原則は利用者が女性なら女性ヘルパーです。

 

その原則に困っているLGBTの当事者の方もいるみたいですが。

 

自分は今のヘルパーさんが合っていて色々助かっています。

 

 

 

居宅介護でできないサービスもある

・サービス日に在宅していること
・模様替え
・草むしり、ガラス拭き、ワックスがけ
・ペットの世話や散歩
・重い家具家電を動かしての掃除
*4

 

 

―これから居宅介護を使いたい人に向けた注意点を教えてください

 

本人が在宅じゃないとサービスができないのと、

区役所の人が現場検証しに来るので覚悟してください!

更新のタイミングでも現場検証しに来ます。

 

地活の担当の職員は、自分の心強い味方!

生活全般で困ったら担当者に相談しています。

 

ヘルパーさんだと部屋の模様替えはできないので

職員の方が直々に買い物に付き添ってくれて整理整頓できるような家具を一緒に選んだり組み立てを手伝ってもらっていました。

 

あるときはフラッシュバックして大泣きしちゃったときは家に話を聞きに来てくれてすごく面倒見がいいんですよ。

 

計画相談支援を利用できるのは区民限定なんですが、

それ以外の悩みを相談したりなどは区民じゃなくても無料で登録できるので色々な人におすすめしています。

 

 

 

―在宅できなかったことはありますか?

失敗談があって、ヘルパーさんが来る前日に終電逃して友達の家に泊ったんです。

 

でも翌日の9時に来てもらうのにまだ家についてなくてどうしようって焦ったことがあります(笑)

 

急いで電話して1時間遅らせてもらいました。

あとはゴミ出しもできずに収集車が行ってしまったりとか(笑)

 

なかなか自力でゴミを出そうとアクションしていなかったので、ゴミ出しの日にヘルパーさんに来てもらうことにしました。

 

 

あと、一緒に家事を行うのが条件になってるので、自分も一緒に掃除してるのですが、サービス中のハウスダストでも具合悪くしちゃうんです。

 

ヘルパーさんの日に限って決まって体調崩しちゃって…

 

そのあと予定があるのに動けない日もあるんですよ。

 

午後から動きたいのに夕方になってしまうこともありました。

 

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インタビューを終えて

めっちゃ長かったですよね。

 

福祉サービスを使っている人の話を聞いたのが初めてで、

申請から生活まで詳しく聞きました。

 

冒頭に書いた通り発達障害の人でも使えるのは知らなかった」というように、

発達障害の人が病気になってしまった場合に使える福祉サービスはまだまだありますよね。

 

気になったのは「意外!」って言葉が出てくることです。

 

脳の偏りにふり幅があっても発達障害の人は社会に溶け込めているから、使える制度は他の障害と違って少ないだろうと思っていました。

 

だから、ストレスによって二次障害が起きてしまった人はどんどん制度を探して使ってください。

 

私のモットーは「セーフティーネットは自分でつくる」なので、

これからも意外と使えるサービスを書いていきます。

 

お仕事の依頼、あまり知られていない発達障害の人でも使える制度を活用している方にインタビューしますのでお問合せください。

 

*1:※就労支援移行の手順を見たい場合はリタリコの「利用申請はどうするの?」

からごらんください。

就労移行支援事業所とは?利用条件とサービス内容、事業所の選び方を紹介します! | LITALICO(りたりこ)発達ナビ

*2:地域活動支援センターとは?

障害者自立支援法で定められた地域生活支援事業の一つ。

障がいのある人が自立できるように生活や介護の対面や電話相談、

趣味の交流会などがあって、社会で活動できるように支援する施設です。

*3:自治体によってですが通常は申請から決定まで2か月ほどかかります

*4:詳しくは生活支援の担当者にお聞きください

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